半世紀以上続く、揺るぎなく強い意思と確かな技術
第一高周波工業株式会社(DHF)は、1950年の創業以来独自の技術で社会に貢献し、今日まで創造の歴史を築き上げてきました。
創業60年を超え、今もなお変わらず創業者と技術者たちの意思と技術は受け継がれています。
その道は決して平坦なものではありませんでしたが、確固たる経営理念があるからこそ、独自開発した装置と材料での加工を可能にしてきました。
製品、そして事業としてのクオリティを上げるため、創意工夫を続けて技術を蓄積し、さらに素材開発をすすめています。
ここでは、私たちDHFが日々胸に刻む、信念の一端をご紹介します。
会社を支える「経営三原則」と「DHF魂」の二輪
DHFには創業当時から変わらず貫かれている「経営三原則」があります。社員やその家族、そして地域や社会に対しても、より良い暮らしのために貢献していくことを目指す「人間の尊重」、そして「経営の独立」、「独自の技術」です。小さな“ベンチャー企業”からスタートした私たちだからこそ、どこの傘下にも子会社にもならず、自分たちだけの技術をいつまでも守り続けていきたい。ただ技術を生産・販売するだけの会社ではなく、「この技術でどんなことができるだろう」と創意工夫し、社会に貢献するさまざまな技術を生み出していきたい。そんな創業者・平山源一郎の強い意思が、「DHF魂」として社員一人ひとりにも根付いているからこそ、常に新たな技術と挑戦が生まれ、堅実に育まれていくのです。
泥臭く、志は高く。こだわりだけは決して負けない
私たちDHFにとって何よりの誇りは「技術力の高さ」。絶対に喜んでいただけるという自信と誇りを持ち、常に新しい技術、製品を生み出し続けてきました。
摩耗しづらい耐久性の高い鉄道のレールを作るために、たった数人のメンバーがゼロから開発した「高周波軌条焼入れ」技術。そして、いまや世界で採用されている「高周波ライニング」や、配管施工に革命的変化をもたらした「高周波曲げ加工」も、常に「困っているお客様のために」という技術者の強い意思と泥臭い挑戦から誕生しています。
また精度だけを追い求めるのではなく、作業者の負荷を省く技術であることや、作業者が扱いやすい製品であることという点にも開発者の並々ならぬこだわりがあります。こうした現場に応じた技術を開発することで作業をより迅速かつシンプルにし、結果として工期の短縮と低コストを実現。私たちは、技術者だけでなく、営業職、現場の作業者、全員が常に一丸となって技術開発を行っています。
歴史を受け継ぎながら、未来への新たな挑戦
炭鉱の技術者を救うべく事業を立ち上げた創業メンバーから受け継いだ意思として、「少しでも社会に貢献したい」という想いが根幹にあります。そして現在、私たちは「技術をもっと世界に広めていきたい」という夢をもっています。
海外展開として欧米・アジア各国の企業と技術提携をすすめ、6年前には中国に初めて出資100%の会社を設立。時おり、現地の技術者にも私たちの「DHF魂」が通じる瞬間を感じます。そこで日々私たちが痛感するのは「海外にも困っている技術者が大勢いる」ということ。今後さらに多くの技術者をサポートすべくゆくゆくは現地での機器の生産・流通も視野にいれています。
また、大量消費から脱却したいま、ライフサイエンスという分野なくして技術開発はできません。本来、私たちの技術の核となる「高周波誘導加熱」はとてもクリーンな技術。さらに、独自技術である「バイメット」はボイラーの運転寿命を大幅に向上させ、保全・補修コストを下げつつ安全・安心の運用を実現しており、日本のみならず世界の発展に貢献できる技術であると自負しています。こうした技術を世に広めることも、私たちの使命のひとつと考え、今後もDHFは挑戦し続けます。